マレーシア航空は世界三大アライアンスの一つ:ワンワールド・アライアンスのメンバー。
JALもワンワールドに所属しており、マレーシア航空に乗る場合はJALのマイルや、ステイタスを目指すのに必要なFLY ONポイントを加算することができます。私は2017年にJGC(JALグローバルクラブ)修行の過程でマレーシア航空をたくさん利用させてもらいました。
JGC修行に興味のある方は下記まとめ記事から当ブログ内の全ての必要情報にリンクをつないでありますのでこちらをどうぞ。
何が良いかって、とにかく安い!の割には乗り心地も良い!
ANAやJALの日系エアラインでは高すぎてビジネスクラスなんて夢のまた夢ですが、マレーシア航空ならばセールを狙い撃ちしたり、海外発券をすることで格安でビジネスクラス(しかもフルフラット!)に乗ることができます。
安くビジネスクラスに乗りたい方も、JALのステイタス獲得を狙う方にもオススメしたいマレーシア航空。とは言っても日系しか乗ったことがなくて、マレーシア航空なんて不安。。という場合も多いはず。
これだけ読めばマレーシア航空ビジネスクラスについて全て把握できる、そんな感じでまとめてみます。
前半は安全性などについて、中盤で機材と座席の紹介、最後にラウンジとマイル加算について記載しているので下記の目次から移動してください。
Contents
マレーシア航空について
マレーシア航空は文字どおりマレーシアのフラッグ・キャリア。2017年現在は国営の投資会社を経由しての実質的な国有運営となっています。
かつてはイギリスのスカイトラックス社による格付けでも最高評価の5-STAR Airlinesの認定を受けていましたが、不運にも連続した航空機事故の影響もあり、現在は認定から外れています。
マレーシア航空は安全なのか?
日本人がマレーシア航空に乗るときに最も気になるであろう点は「マレーシア航空は安全なのか?」ということ。記憶に残っている方も多いかもしれないのが2014年に連続して起きたMH370便墜落事故とMH17便撃墜事件。
それぞれの詳細はリンクからwikipediaに飛べますので、それぞれの事件の詳細についてはwikipediaを読んでいただければわかりますが、なかなか絶対安全というのはこの時代になっても難しいものがあります。
そんな中である程度客観性があるのがAirlineRatings.comが毎年発表している航空会社の安全度ランキング。その評価の内訳はこちらを参照してもらえれば全てのエアラインが評価されています。
マレーシア航空のSafety RatingはJALやANAが7に対して5。
これが高いか低いかは人によって印象が異なると思いますが、主要評価項目に「過去10年間に重大事故を起こしていないか」というものがあるので、マレーシア航空は必然的に低くなることになります。
さらに詳しく評価内容を見てみると、このレーティングの中に含まれている項目の一つにICAO(国際民間航空機関)の評価する安全性レーティングがあります。要するにセーフティチェックがしっかり行われているかとか、そういうのですね。
上の図はマレーシア航空(紫)とJAL(肌色)の各パラメータごとの比較。青の点線が全世界平均になります。これはこちらのページから参照できます。
これを見ると主なところでは、JALに比べて少しは下がるものの、そこまで悪くないということがわかります。一応、元5-STARですからね。。
英語ができないと乗れないの??
次に日本人がマレーシア航空に乗るに当たって、安全性の次に気になるのが英語ができなくても大丈夫か?という問題。
シンプルに答えると、全くできなければちょっと不安、多少の聞き取りと最低限のアウトプットができれば問題ない、と考えます。
特に私の経験上では日本路線(成田or関空ークアラルンプール)ではほとんどの場合、一人は日本語のできるクルーが乗っている印象ですし、機内アナウンスすら日本語でも行われることがあったりするくらいです。
ただし、クアラルンプールから先については日本語ができるクルーはほぼいないと考えた方が良いでしょう。あとはトラブル時には英語がある程度できないと面倒なことになる可能性がありますが、これはどのエアラインに乗っても同じこと。安全性同様、ある程度は自己責任ということになります。
余談ではありますが、私自身が実践してきて効果的だった英語の勉強法を、英語ができない嫁に一から教えるなら・・・と考えに考え抜いたものを記事にしていますので、英語でお悩みの方はこちらもどうぞ。
マレーシア航空ビジネスクラスに安く乗る方法
さて、ここから先はマレーシア航空のビジネスクラスに格安で乗る方法について。
キャンペーン・セールを狙う方法
まず簡単なのは頻繁に開催されるキャンペーン・セールの時に購入する方法。当サイトでは2016年後半以降はめぼしいマレーシア航空のセールは適宜記事にしておりますが、この半年〜一年の間でもこれほどのキャンペーンがあります。
2016年11月バンコク発券でビジネスクラス・セール
2017年1月の新春セール
2017年2月台北発券でビジネスクラス・セール
2017年2月日本発券でビジネスクラス・セール
2017年5月日本発券でビジネスクラス・セール
2017年7月日本発券でビジネスクラス・セール
2016年までよりも明らかに早いペースで特に日本発着のビジネスクラス・セールがあるのでマレーシア航空側も力を入れてビジネスクラスを埋めに来ていると考えられます。そしてずっと値段をウォッチしていると、明らかに上昇傾向があります。
もちろん燃油価格によるところがあるので一概には言えませんが、前後のセールの価格と比較して購入するのが良いでしょう。当サイトでは今後も定期的にフォローしていく予定です。
海外発券を狙う方法
次に同じマレーシア航空ビジネスクラスでも、日本発着ではなく海外発のチケットを購入するという方法。俗に「海外発券」と呼ばれます。
実際にやってみたのが下記の記事になります。
この記事では短期間の間に2往復することでJALのフライオンポイントを貯めていますが、本来海外発券の魅力は「値段の割にルールがルーズかつ有利な予約クラスが安い」という点。
具体的にはバンコクでもクアラルンプールでも構いませんが、半年から一年間有効のチケットを発券しておいて、たまにバンコクやクアラルンプールに行って、帰りはまた新しい長期間有効チケットで日本へ帰ってくるというループをするのが主な使い方。
ただ、定期的に海外へ行かねばならないのでなかなか休みの少ない日本人には難しいところ、
なので上記の日本発着のセール時に購入するのが、簡便です。
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ビジネスクラス搭載の機材は三種類・座席など
次にマレーシア航空のビジネスクラス搭載の機材と座席について。
2017年現在マレーシア航空はA330-300(中距離用)、B737-800(短距離用)、A380-800(中長距離大量輸送用)の三種類を主に運用しています。
日本から海外に行くのにマレーシア航空を利用する場合、基本的にはクアラルンプールで乗り継ぎ目的の都市へ向かうことになるので、日本からクアラルンプールまでは中距離用のA330-300、その後は東南アジア圏内であればB737-800、シドニーなど距離がある場合はA330-300となるので、発券時には機材の確認が必要です。
A330-300
日本からクアラルンプールへの便に使われているのがフルフラットシート搭載のA330-300。
ほとんどの席が通路アクセス可能となっており、6-7時間のフライトであればかなり快適に移動ができます。
実際に乗ってみたのがこちらの記録。
このビジネスクラス、1-2-1と1-2-2の配列が交互になっています。
ひとり旅の場合には左列の窓側にシートがある席、もしくは右列の一人席が良いと思います。一番パーソナルスペースが広いのは1-2-1の右側席ですね。
二人旅の場合は、少し悩みます。並びシートが良くてかつ、窓からの景色が見たければ1-2-2の窓側席なのですがその場合は窓側の人は通路アクセスがありません。加えて通路側も廊下とシートが近いのでやや落ち着きません!上の写真が1-2-2の右側2人席です。
窓側にこだわりがなければ、真ん中の島を選ぶのが快適かな〜と思います。
B737-800
短距離線はこちらの機材。ビジネスクラスといってもシート幅が広くなり、リクライニングがしっかりできるというシートでフルフラットではありません。ただ、基本的に短距離なのでこのシートで十分です。
こちらはバンコク〜クアラルンプールで実際に搭乗した記録がこちら。
A380-800
A380-800は二階建ての巨大航空機としてその界隈では有名な飛行機。最も有名なのは豪華絢爛で有名なエミレーツ航空のファーストクラス・シート。
まあこんな感じで豪勢なイメージのあるA380ですが、マレーシア航空がA380を運行しているのはロンドン線もしくはイスラム教の巡礼のためのチャーター機材となっており、日本人にとってはなかなか乗るハードルが高い機材であります。
A380は一回運行するのにかかるお金も半端ないため、動かすならばしっかり客を入れないと赤字という事情がありマレーシア航空側でもこれを持て余していた感がありますが、最近になって日本線に期間限定導入するという話もありました。
お客さんが入るようになれば、今後動きがあるかもしれません。
こちらは私も乗れたことがないです!それぞれ他の方のブログをご紹介しますので興味のある方は参考にどうぞ。
A380ファーストクラス搭乗記-マイルでファーストクラス全制覇を夢見て-様
A380ビジネスクラス搭乗記-ヒコーキに乗りたい(゜ロ゜)様
搭乗当日に必要なもの
無事にチケットを発券できれば、程なくして登録したメールアドレスにe-ticketが送られてきます。
こちらには予約番号や旅程が詳細に書かれていますので、当日はこれを印刷して持参しましょう。チケットカウンターではe-ticketとパスポートを合わせて提出です。JAL/ANAだと日本語対応できるスタッフも多いですが、マレーシア航空利用の場合はそのあたりは期待できませんのでe-ticketは印刷必須です。
マレーシア航空ビジネスクラスの機内食
マレーシア航空のビジネスクラス機内食は路線にもよりますが事前にネットでメニューを指定可能です。詳しいやり方は下記記事を参照です。(ただし、システムが上手く動いていない時もあるので、その時は諦めましょう・・・)
機内食の内容については、上記の各搭乗記リンクから内容を確認できますが概ねマレーシアの郷土料理・サテーから始まります。
サテーはちょっと甘めのタレをかけた焼き鳥みたいなもの。チキンとビーフの二種類がありますので、好きな方をCAさんに伝えましょう。
マレーシアはイスラム教の国ではありますが、機内ではアルコールがあります。もちろんシャンパンもあります!(離陸してから)
ビールはタイガーかカールスバーグが基本。メニュー一覧は、配られる時とそうでない時がありますのでその点は注意!
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マレーシア航空ビジネスクラスの機内エンタテイメント
機内エンタテイメントはさすがに日本語ベースではなく、英語かマレー語で操作することになります。
ただ、Movieカテゴリの中にAsian Filmsというカテゴリがあり、この中に邦画も何種類か入っているのでこれらは日本語で楽しむことができます。この時(2017年7月)は超!参勤交代リターンズ、一週間フレンズ、オケ老人!の合計3種類でした。
マレーシア航空ビジネスクラスの機内アメニティ
ビジネスクラスではアメニティポーチをもらえるエアラインが多数。マレーシア航空の場合もアメニティポーチがもらえますが、私の経験上日本〜クアラルンプールの路線ではもらえたことがありません!
クアラルンプール〜シドニーの往復では二回とももらえたので、これ以上の距離の路線で出すようにしているのかもしれませんね。中身はマウスウォッシュ・ハンドクリーム・ボディローション・リップクリーム・歯ブラシ・髪くし・アイマスク・ソックスとなっています。
シドニーへの往復ビジネスクラス搭乗記録はこちら。
乗り継ぎはゴールデンラウンジが使えます
先ほど基本的にクアラルンプールで乗り継ぎになると説明しましたが、ビジネスクラス利用の場合、クアラルンプール国際空港ではマレーシア航空の旗艦ラウンジ:ゴールデンラウンジに入室可能です。
その詳細は下記の記事に詳しくまとめてあります。
ここの魅力は広さとラクサ・バー。スタッフがその場でラクサを作ってくれます。
ラクサが苦手だという場合にはワンタン麺もありますのでそのあたりはお好みでどうぞ。
要注意なのはこのラウンジのコンセントはマレーシアの三口(BF)タイプ!変換プラグを持っていかないと充電に苦労することになります!
ちなみに、私は下記の全世界対応変換プラグをいつも持ち歩いています。全くかさばらないし、ケースも頑丈で1800円にしてはいい買い物だったな〜と思っています、オススメ。
実際どんなものなのか気になる方向けに詳しくレビューをしていますので、参考にどうぞ。
もちろん、シャワールームも使えますしタオルやシャンプー・ボディソープも貸してもらえますが、シャワーがちょっと弱い&ドライヤーが弱いので注意が必要です。
マレーシア航空ビジネスクラス搭乗時のマイル加算
最後にマレーシア航空ビジネスクラスに乗った時にJALへマイルを加算する場合の計算方法について。
JAL公式HPから抜粋。
基本的にはmileage calculatorで算出できる各区間のマイルに、ビジネスクラス加算倍率の125%をかけたもの(の、往復分)が実際のフライトの10-14日後にJAL口座に反映されます。
チケット購入時にJALの会員番号を入れる画面があるので、それを忘れなければ自動加算されますので、お忘れなく!
まとめ
日系に比べてかなり安いマレーシア航空のビジネスクラス。
国際線のビジネスクラス、しかもフルフラットなんて縁がないわ〜と思っている方、マレーシア航空なら案外簡単に夢を叶えられるかもしれません。
ただ初めて乗る場合は色々と不安なところがあると思うので、色々網羅的にまとめてみました!
こちらもどうぞ
マレーシア航空で貯めたJALのマイルで、JALのビジネスクラスに乗る方法もありますよ!
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