ANAの上級会員SFC(スーパーフライヤーズカード)。
一年間の間にANAに乗りまくり、プレミアムポイントというポイントを貯めるとSFCカードという特別なクレジットカードが発行できるようになります。
そして年会費を払ってSFCカードを保持し続ける限りは、ANAの上級会員を維持できるという仕組み。
私はいろいろあって現在はANAもJALも上級会員をキープ中なのですが、ついにリアルの友人に「SFC修行始めようと思うんだけど・・・」という相談を受けました・・!
さて、どう答えるか??自分なりに回答を考えてみました。
(ちなみに、私は実生活ではこのブログの存在は教えていません・・・)
Contents
友人より相談を受けるの巻
つい最近のことですが、友人と食事に行った時のこと・・・
飛行機の修行って、世の中的には珍しい存在なのかと思っていたのですが・・。
ついにリアル友人の中にも修行を考える方が出てきました。
JALはガチで修行をしたことはおくびにも出さず(笑、さらりと答えます!
と尋ねられたので、どう答えるか考えました。
私は2012年の沖縄在住時代にSFCを取得していますが、もし今からSFC修行をするかどうか真剣に考えるならどうなるか?
SFCのメリットについては、今時ネットで検索すれば多数ヒットしますので、「実際どーなの?」に絞って書いてみます。
SFCとJGCのメリットの比較
わざわざ修行してまで取得したいというだけあって、JALもANAも上級会員の特典は充実。
以前にSFCとJGCの比較をした下記の記事にメリットや維持費についてはまとめていますが、
メリットの部分をこちらでも再掲します。
SFC | JGC | |
年会費 | 選ぶカードにより異なる。 | 選ぶカードにより異なる。 こちらの記事に詳述。 |
家族会員 | 発行可能 | 発行可能 |
会員専用デスク(電話) | ○ | ○ |
専用チェックインカウンター | ○ | ○ |
キャンセル待ち優先 | ○ | ○ |
前方座席指定 | ○ | ○ |
特典航空券の優先 | ○ | × |
優先搭乗 | ○ | ○ |
空港ラウンジの使用 | ○ | ○ |
国際線プレミアムエコノミーへの無償アップグレード | ○ | × |
初回搭乗ボーナスマイル | × | 毎年初回3000マイル |
搭乗ごとのボーナスマイル | 35-50%(ANA公式参照) | 35% |
アップグレードポイント | ○ | × |
受託手荷物無料許容量 | 国内線:通常+20kg 国際線:通常+1個(1個あたりの重さは搭乗クラスによる:ANA公式) |
国内線:通常+20kg 国際線:通常+1個(1個あたり32kg以内) |
プライオリティバゲージ | ○ | ○ |
入会時ネームタグ | ○ | ○ |
カレンダー | ○ | ○ |
会員誌 | ○(上級会員専用雑誌) | ○(JALカード会員と共通) |
マイルからスカイコイン/eJALポイントへの交換率 | 1-1.6倍 | 1.5倍 |
その他の特典 | IHGグループホテルでの専用プラン (5-10%割引+朝食が付く場合あり) |
ニッコーホテルでの優遇 東急ホテルでのJGC専用プランなど |
と、まあ紙面にすると色々充実してるっ!となるわけですが、実際のところどーなのか?
私自身は2012年からかれこれ6年間キープしているので、ぶっちゃけた感想を織り交ぜながら友人への回答を考えてみたいと思います。
メリット
海外空港ではスターアライアンス・ゴールドが活躍!
SFCを持てば自動的にスターアライアンス・ゴールド会員。
なのでスターアライアンス・ゴールドの人向けの空港ラウンジ(&シャワー)を使えるようになります。
個人的には、これに一番助かってますかねぇ。。
例えば、アメリカにエコノミーで往復するときにも、格安チケットでも出発前にラウンジが使えて、シャワーを使えるのはかなりでかいです。
また、アメリカ国内でユナイテッド航空に乗り継ぐ時も、乗継時にラウンジで休憩&食事ができるのは大変ありがたい。
ユナイテッドの国内線に乗る時も、スターアライアンス・ゴールドがあると手荷物許容量がUPしたり、優先搭乗できたりするのでこれはかなり助かります。
参考記事:ユナイテッドクラブ@シカゴ・オヘア国際空港訪問記+オヘア空港乗り換えガイド
ちなみに現在は、マリオットのプラチナ会員資格からマッチしたユナイテッド航空のプレミアシルバー会員資格も活用中です。
海外空港でのラウンジ巡りは、楽しい
上記とちょっと被りますが、海外での外国のエアラインのラウンジを巡るのは、楽しいです。
それぞれに雰囲気も違うし、置いている飲み物、食べ物も千差万別でどこに行っても楽しめます。
(しかも完全無料なのがまた素晴らしい)
ワンワールドではありますが、キャセイ・パシフィック航空ではヌードルバーがあったり、
カンタス航空では大量のビールの種類があったり、ジェラートの屋台があったりします。
ANAのSFCだと、エコノミー利用でもスターアライアンス各社のラウンジ巡りができるのは楽しいですね。
ただし、シンガポール航空などでは本当にビジネスクラスに乗る人用のラウンジと、他社のスターアライアンスゴールド持ち用のラウンジが違ったりしますので、期待しすぎも禁物です。
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国際線プレミアムエコノミーへのアップグレード(注あり)
JALの上級会員にはない特典である、国際線プレミアムエコノミーへの無料アップグレード。
これは実際に私も何度か経験していますが、
これだけでなく確か2年ほど前、東京〜ロサンゼルス便でも無料でプレエコに座らせてもらったことがあります(その時はブログをやっていなかった・・・)
アジア圏ならともかく、長距離移動になるアメリカやヨーロッパ線でプレエコに座れれば、これはかなり快適です!
これが年に数回もらえるようなら、それだけでSFC修行をする価値はありますが、そんなに世の中甘くありません・・・。
最近では、いわゆる平SFCには落ちてこなくなりつつあるという話もありますし、これを目的にSFC修行するとアテが外れる可能性がありますね。。
国内線ANAラウンジは使えるとお得だが・・
続きまして国内線ラウンジについて。
国内線ラウンジは、ビール及びソフトドリンクが飲み放題、新聞雑誌読み放題。
さらにPC作業がしやすいテーブル、Wifi環境も整っています。
飛行機って、新幹線に比べるとどうしても搭乗前の待ち時間が生じますよね。
その時間を有効活用するという意味では、国内線ラウンジを使えるのは、結構メリット。
国内線ラウンジは、こんな感じです。
こちらは関西空港の国内線ANAラウンジ。パッと見た印象はどうでしょうか?
意外に小さいな・・隣の席が近いな・・ドリンクってそんなに種類多くなさそうだな・・・と思ったのではないでしょうか?
そうです、国内線ラウンジは国際線ラウンジとはかなり違うのでこの点は注意ですね。
もし国内線ラウンジでも軽食など1ランク上のサービスを求めるならば、こちらももう1ランク修行しなくてはなりません笑
上の記事はJALになりますが、ダイヤモンド・JGCプレミア会員だけが使えるダイヤモンド・プレミアラウンジ。
こちらになると、特製カレーパンやスープなどもあり充実度はかなりアップします。
特典航空券の優先
最後になりましたが、SFCのメリットとして特典航空券の優先があります。
ざっくり言うと、特典航空券用の座席には限りがあるが、上級会員向けには別枠で多めに用意されているということ。
ANAってマイルは貯めやすい一方で、肝心の特典航空券の予約が難しいと言われていますね。
しかしSFCになると感覚的にはかなり空席を見つけやすくなります。
私はこれまで単身の旅行でしか特典航空券を使ってこなかったので、あまり恩恵を感じたことがなかったので一番最後のご紹介しました。
もし家族旅行で特典航空券を駆使したいのであれば、SFCがあるとかなり違うのではと思います。
(そしてこれが、人によっては最大の動機になる可能性は、大いにあります)
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デメリット(気になるところ)
羽田空港国際線ラウンジの混雑(特にシャワー・・・)
国際線に搭乗する時は、たとえチケットがエコノミークラスであっても搭乗前にANAラウンジが使えるのはSFCのメリット。実際のシャワー室はこんな感じでとても綺麗です。
ただ、(もちろん時間帯にもよりますが)羽田のANAラウンジのシャワーはよく混雑しています。
なんてことも、普通。。
もし海外旅行の出発時に羽田でシャワーを浴びたいなら、かなり早めのチェックインをオススメします。。(特に夜の出発時)
年会費が一生かかる
あとはお金の問題。
JGCとSFCの比較記事でも総まとめをしていますが、上級会員を維持するにはクレジットカードの年会費(家族会員含む)を一生払い続ける必要があります。
固定費は資産形成の大敵なので、よーく事前に把握しておくべきです。
修行費用が高額
また、修行自体にかかるお金も高額です。
一般にJALよりもANAの方が修行にかかるコストが高いとされています。
(JALの方がボーナスでポイントをもらえるキャンペーンが豊富なので)
私自身はJALは修行して上級会員を取得しており、その総額は下記の記事にまとめてありますが、
総額38万円でした(宿泊費除く)。
ANAの場合だと40-50万円というケースが多いと思うので、これも大きな出費ですね。。
いつまで現在のシステムが継続するか不明
最後にシステムが変更になるリスク。
高額な修行費用を払って上級会員になっても、現在のシステムがずっと維持されるか、誰にもわかりません。
世界的に見れば、航空会社の上級会員システムは1年ごと更新が普通。(つまり、前年度たくさん飛んでいれば次年度だけ上級会員資格が付与される)
いつそのような形式に変更になってもおかしくはない。それは知っておく必要があります。
まとめ・結論
ついにリアルの友人にSFC修行を考える方が現れ、実際に相談を受けたのでSFC修行すべきか?について友人に返答を考えました。
まず、ネットの情報とこの記事を見て頂き、何を目的に取得を狙うかよく考えるべきですね。(年会費が永遠にかかるので)
その上でポイントを絞ると、
・無料でのプレエコアップグレードは期待しないほうが吉。
・国内線ラウンジは使えれば便利だけど、頻繁に飛行機に乗らないなら都度カフェを使うほうが修行費用よりは安いかも。
・もしANAマイルで家族旅行をするなら、SFCがあるほうがかなり取りやすい。
そもそも、あまり飛行機に乗らないという方ならば、一生かかる年会費の方が重いかもしれません。
逆に、よく飛んでいる人にとってはあると便利なのは間違いないところ。
こうやって見てみるとデメリットはお金に絡む部分がほとんど。
なので、あとは個人の状況次第、ですね。
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