【最終更新2018.3.22】
国際線のファーストクラスってどんなところなんだろう?
ファーストクラスなんて乗っている人はお金持ちや芸能人や有名人だけでしょうって思いますよね。
お金もちじゃなくっても、有名人じゃなくっても、マイルを貯めれば私のような普通の人でもファーストクラスに乗れてしまうのがマイルの面白いところ!
今回はANAマイルを貯めて、ヒューストンから成田に14時間のファーストクラスに乗ってきました。
往路で乗ったビジネスクラスも良かったけど、やっぱりファーストクラスは別世界。
そして接客してくださるCAさん方はまさしくプロフェッショナル。
それだけにこちら側も、ファーストクラスにのるに当たってお作法を知っておくのも必要だな〜と思いました!
Contents
ANAファーストクラスについて
ファーストクラスのある路線は?
まず、ファーストラスに乗ろうと思い立ったらマイルを貯め始めるのと同時に、どの路線にファーストクラスのある機材が飛んでいるのかを調べておかねばなりません。
2018年3月現在、ANAのファーストクラスに乗れる路線は下記の通り。
区間 | 区間 | 便名 |
羽田 | ロサンゼルス | NH105/106 |
ニューヨーク | NH109/110 | |
シカゴ | NH111/112 | |
ロンドン | NH211/212 | |
フランクフルト | NH203/204 223/224 | |
成田 | ロサンゼルス | NH5/6 |
サンフランシスコ | NH7/8 | |
ワシントンD.C. | NH1/2 | |
ニューヨーク | NH9/10 | |
ヒューストン | NH173/174 | |
シカゴ | NH11/12 |
これは、ANA公式HP>FIRST CLASS>機内食・ドリンクの出発地一覧から調べるのが手っ取り早いので参考まで。
私はちょうどアメリカに行く用事があって、そして各種経費では旅費は出ない状況でしたのでANAマイルで羽田〜シカゴ〜ヒューストン〜成田と周遊することにしました。
発券時の記事はこちらになります。
ファーストクラスの値段とマイルで発券した場合の価値
せっかく贅沢なファーストクラスに大量マイルを放出して乗るので、その辺りの相場を見ておきます。
有償発券は時期や残席によって値段が変動しますので、まずファーストクラスに乗るのにマイルはいくら必要なのか?という問題。
ANAファーストクラスに必要なマイル数は今の所このようになっています。
北米は15-16.5万マイル、ヨーロッパで16.5-18万マイルとなっていますね。
では、今回利用した成田〜ヒューストン線をファーストクラスで往復する場合の値段はいくらか?
ざっと120万円なり!
普通の感覚では航空券に出せるお金ではありませんよね・・・。
逆に、15万マイルなら色々工夫すればなんとなかなりそうです!
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ANAファーストクラス搭乗記NH173 B777-300ER
では、ここから実際の搭乗記です!
今回はヒューストンのジョージブッシュ国際空港(IAH)から出発。
アメリカでこの看板を見かけると、あ〜なんか日本が近づいてきたな・・って感じますね。
せっかくなのでファーストクラスカウンターで手続きさせてもらいます・・!
近づくと・・
おおっと!完全に見た目アメリカ人ですが、完璧な日本語でお出迎え!
すごいなファーストクラスカウンター・・・。
カウンターで手続きして念願のFと書れたチケットをゲット。
アメリカは入国には厳しいけれど、出国は実にあっさりしています。すぐ制限エリアへ。
ユナイテッドクラブ・ヒューストン
ファーストクラスに乗る時に、楽しみの一つは搭乗前のラウンジ。
今回はヒューストンからの出発ということで、スターアライアンスのユナイテッド航空ラウンジ:ユナイテッドクラブを案内されます。
こちらのユナイテッドクラブは・・・残念ながら、人が多すぎてちょっとくつろぐのは無理なラウンジでしたね。。
こちらの記事を参考にどうぞ。
ファーストクラスに乗るのに、出発前のラウンジも絶対楽しみたい!という場合はやっぱり日本出発便を選ぶ方がいいですね。
私は、東京のSUITE LOUNGEはまたどこかで行く機会もあるだろうと思って今回は往路をビジネスクラスにして、マイル消費を抑えています。
優先搭乗
さて、気を取り直してファーストクラスへの初搭乗です!
ANAのファーストクラス搭載器材はB777-300ER、トリプルセブンと言われています。
路線の確認のところでも出てきましたが、北米や欧州の花形路線に投入されていますね。
ファーストクラスなので、ダイヤモンドメンバーと同じ、一番乗りで機内に入れます。
ファーストクラスって乗り込むブリッジも別だったりするので、別にいつ搭乗しても大丈夫なんじゃ?と思っていたのですが、この時ファーストクラスのお客さんは全員このタイミングで乗り込んでいました。
その理由は、実際乗って見てわかりましたが、みんな出発前にパジャマに着替えるので、着替えの時間を考えるとこのタイミングで乗っておくのが最もスマートなのです!
機内で出発前にパジャマにお着替えタイムがあるので・・
(トイレが二つ使えても、8人が着替えるにはそこそこ時間がかかるのです!)
座席:空飛ぶ個室 ANA FIRST SQUARE
こちらが楽しみにしていたファーストクラスだけのシート、ANA FIRST SQUARE!
肘掛け・マッサージ機能付きの椅子が高い壁に囲まれており、かなり個室感が強いですね、さすがファーストクラスは有名人も乗ることが多いでしょうから、この辺りの配慮は完璧です。
このように隣のお客さんとは、ほぼ目が合わないようになっています。
扉が閉まるわけではないので、隣のおじさんが何かのアニメ見てるな〜というのは、わかります笑
ファーストクラスの座席配列はこのようになっており、今回選んだのは窓側の1K。
200人以上乗れるB777-300ERにたった8席しかないファーストクラス。
よく見て欲しいのですが、たった8人のためにトイレが2箇所もあります!
(実際にはクルー用でもありますが)
トイレを待つことが一切ない、というのもビジネスクラスとの大きな違いだな〜と感じましたね。。
それでは、シートまわりを見ていきましょう!
まずは大きい画面!23インチ大型液晶ワイドスクリーン。
スペースがありすぎて、座った状態では全然手が届きません笑
搭乗時には、アメニティ・ヘッドホン・パジャマ・毛布がこのように綺麗にセットアップされています。
ヘッドフォンはSONYのノイズキャンセリングホン。
これは、ビジネスクラスと雲泥の差があります!一度これを体験してしまうと、ビジネスクラスのヘッドホンがしょぼく感じてしまうと思いますね・・。
それほど何回もある機会ではないので、説明書も熟読します笑
主だった収納スペースは横のマガジンラックと、前方スクリーンの下。
足置き場の下に銀色の引き出しみたいになっているのが見えますかね?
コントローラー類は窓側の壁に埋め込まれています。
シートコントローラーはタッチパネル式で、ワンタッチで全自動で動きます。すごい。
電源はユニバーサルタイプで、USBポートも便利。
サイドテーブルは可動式で、USBポートで充電しながらスマホやiPadを触るのにはとても良い動線となっています。
廊下側にはメガネ置き場がこっそり設置されています。
メインテーブルはとても光沢が綺麗ですね〜。
また、ファーストクラスは毛布も違います!
「テネリータ」のブランケットは、世界で最も厳しい国際基準をクリアした、安全・高品質のオーガニックコットンを使用。
おもてには高級カシミアを使い、コットンの通気性とカシミアの保温性を兼ね備えました。
ビジネスクラスとの違いは、下記の搭乗記と見比べて見てください!
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乗り込んだらお着替えタイム!
と!
いつも・・だなんて、ANA様のシステムにかかれば、わたくしめがファーストクラス童貞なのは簡単にわかりそうなものなのに、この聞き方・・・なんともこそばゆいサービスです・・・!
どのタイミングで着替えるか、前もって決めておくのが吉。
この台に乗って着替えるのであります。
パジャマをトイレに持ち込んで着替えます。
この時に注意点は、水が自動で出てくる蛇口ゾーンに服を近づけないこと!
帰りの際には、このように綺麗に収納した形でハンガーにかけて服が出てきます。
これまたアイロンでもかけたんかいってくらい完璧な扱い。。ファーストクラスのCAさんは、本当にプロです。
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アメニティ
アメニティポーチのブランドはサムソナイトでした。
色は・・・公式によると、色々あるようですね〜。
ANA公式より。
ジップを開けるとこんな感じ。
中身を取り出してみますね。
・ザ・ギンザ コスメティックス」ベーシックケアセット
ーエナジャイジングローション(化粧水)
ーモイスチャーライジングエマルジョン(乳液)
ークリーミークレンジングフォーム(洗顔料)
ースーペリアコットン4枚入り
・歯ブラシ
・アイマスク
・耳栓
アメニティの中身はTHE GINZA。
さすがに乳液とかなんだかはわからないので、添付の説明書を貼っておきます笑
ちなみにアメニティの色々な比較は下記の記事が詳しいです。
JAL、ANA、マレーシア航空のそれぞれのビジネスクラスのアメニティを比較しております。
ウェルカムドリンク
さて、着替えが終わったらウェルカムドリンクです。
晴れ渡るヒューストンの青空をバックにシャンパンをいただきます!
この辺りは本当にあ〜ファーストクラス乗ってるなあ!って実感があります。
これから始まる14時間、エコノミーなら憂鬱ですが、ファーストクラスだと楽しみしかありません・・!
さらばアメリカ。
アメリカはずっと発展を続けていますし、自由の国だと思いますが、やはりアジア人というだけで見くびられやすい場面はあると思います。
アメリカにいる間はずっと気が張り詰めているので、ホッとする瞬間でもありますね。
機内食
さて、食事のメニューを見ていきましょう!
ファーストクラスは、ファーストクラスでしか食べられないメニューから選ぶことになります。
:鴨のロースト・野菜とクリームチーズのプロシェット・キヌアとケールのサラダにスモークサーモンを乗せて
:チーズペッパーバー
アペタイザー
:キャビアを添えた蟹と林檎のガトー仕立て
:鴨肉のロースト・ホタテ貝とロブスターのサラダ
ガーデンサラダ
コーンスープ
メインディッシュ
:牛フィレ肉のステーキ ボルドー風のソース
:大鮃のソテーと胡桃風味のリゾット
:鴨のコンフィ レンズ豆の煮込み添え
ブレッドセレクション
チーズプレード
デザート
先附
:煮鮑 松茸と春菊のおひたし
前菜
:氷頭なます 海老 サーモン寿司 きんき味噌幽庵焼き 牛肉野菜巻き
:焼栗 銀杏素揚げ
お椀
:たらば蟹と満月豆腐
お造り
:ロブスター湯引き 鳥賊湯引きといくら 鮪の炙り
焼き合わせ
:ソフトシェルクラブの生姜餡掛け
小鉢
:焼きなす 焼き松茸 割りポン酢
主菜
:チリアンシーバス塩麹焼き
ご飯
和菓子 とらや羊羹
いかがでしょう??
洋はキャビア、和は松茸の二大巨頭の頂上対決、どちらを選ぶか?って様相でしょうか。
わたしは洋食のキャビアをチョイス。キャビアって本当に結婚式くらいでしか食べる機会がありませんからね笑
そして、ANAファーストクラスといえばKRUG!
クリュッグ(フランス語: Krug)は、フランス北部、ランスにあるシャンパーニュメーカーの一つである。
数あるシャンパーニュの中でも最高級で知られ、その品質に対する孤高のこだわりを証するかの如く「シャンパンの帝王」と尊称される。
wikipediaより。wikiさんがシャンパンの帝王と呼ぶくらいの、すごいやつです・・!
まず、アミューズから。全く上品な味わいです!サーモンがとても美味しいものでした!
ガーリックトースト。そういえばガーリックトーストはマレーシア航空ビジネスクラスでも、とても美味しいなと思ったのですが逆にANAビジネスクラスでは出てこなかったんですよね・・。これも美味しかった。
ここで出ました!キャビア。
いろんな搭乗記を見ていると、キャビアは瓶で出たり出なかったりするんですね〜。この時は瓶ではありませんでしたが、美味しくいただきました!
野菜サラダ。これはさすがに普通でありました。
コーンスープは濃厚で美味しい。まだまだシャンパン飲んでますね笑
まあやっぱりここはお肉でしょう!
先ほどのリストから、メインは選択になります。
焼き加減チェック!機内でのお肉の焼き加減は、とっても難しいものだそうです。
そりゃ地上に比べたら固めですが、素材が良いのでしょう、美味しかったです!
この間にチーズプレートがあるのですが、ちょっとチーズが苦手なのでパスしてもらいました。
アイスも安物とは一味もふた味も違う、濃厚なやつです!
最後は食後のコーヒーでフィニッシュ。
いや〜満腹・満足です!
食べ終わったらこのあたり。まだまだ先は長いですね〜。
ちょっとくつろいで、そろそろ寝るかな・・・とトイレに立ったら即座にチーフが現れ、
と、まさに完璧なタイミングでお世話してくださいます。
・・・完璧すぎますチーフ。。
トイレで歯磨きをしている間に、シートは完全にフラットに。
案ずるなかれ。身を任せましょう・・準備に時間が少しかかるので、トイレで歯磨きをしておくべし。
写真では暗くて見えにくいのですが、東京西川「AiR®」というベッドパッドを敷いた上に、先ほどの毛布と布団がセットされています。
往路でANAビジネスクラス・スダッガードも乗っているのですが、寝心地の違いはこれまた圧倒的です。
まず、ベッドパッドと布団の性能がまるで違います。
ファーストクラスのシートは、肘掛の部分までフラットになるので、トータルのフラット面積がビジネスクラスとは圧倒的に違います。
いうなれば、ビジネスクラスでは寝返りは厳しいけど、ファーストだと寝返りしても余裕って感じですね・・!
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到着前に軽食を
この便は午前11時頃にヒューストンを出て、日付変更線を跨いで翌日の昼間に着くというスケジュール。
なので、機内で寝て起きると身体的には朝食のタイミングになります。
朝食用のメニューも用意されているのですが、下記のようなサイドメニューから好きなものを頂くこともできます。
鹿児島産つけ揚げ
コーンスープ
一風堂ラーメン コク極まる味噌「大地」
ハーブ入りひよこ豆のケーキとサフランライス
アンガスビーフ チーズハンバーガー
ANA オリジナルチキンカレー
しらすいくら丼
叩き梅と高菜のお茶漬け
ガーデンサラダ
チーズプレート
フルーツ
往路で食べた一風堂がめちゃ美味しかったので、復路でも食べたかったのですが、ちょっとお腹的に重かったので断念。
なので、朝食はしらすいくら丼にしました。
好きなものを好きな時に食べられる、ファーストクラスの特権ですね・・!
帰国便の日本食は落ち着きます。これ、さすがにアメリカで食べる機会はほぼないですからね。。
到着前にはおしぼりと暖かいお茶のサーブ。
もう、ぐうの音も出ないくらいに、最初から最後まで完璧な接客です・・。
世知辛いアメリカ砂漠でアジア人として戦ったあと、ああ・・やっぱり日本っていい国だなあと思う瞬間でしたね・・。
行き先:ヒューストン・ジョージブッシュ国際空港(IAH)-成田国際空港(NRT)
時間:11:30-15:20 (13時間50分)
クラス:ファーストクラス(F)
シート:1K
機材:B777-300ER
搭乗時ステータス:SFC
マイル積算:特典航空券のためなし
まとめ
国際線のファーストクラスは、まさに限られた人しか知り得ない未知の世界。
基本的に、社会的に成功した人しか入れない空間になっていると思いますが、マイルを貯めればそんな世界を見ることもできます。
初めてのファーストクラスの感想は、ビジネスクラスとは全く異質の別次元の快適さだなということ。
フルフラットで自由に過ごすだけならビジネスクラスで十分でしょう。
ファーストクラスに乗るということは、高級ホテルの一室で一夜を過ごしながら移動もしているという感覚でした。
とにかくチーフを始めCAさんの接客が凄すぎる。
世界のお金持ちの世界はこんな感じなんだなあ・・・としみじみ感じますね。。
とても貴重な経験でした!いつの日かまた乗りたいものです!
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